MIROKU powerについて
一般的なキチン・キトサン資材はカニ殻などを微粉末化させたり、薬品を使い加工された商品ですが、独自技術を使い微生物の力だけで製造したのがMIROKU power(ミロクパワー)です。
MIROKU powerは、果物や小魚などの100%天然原料と境港産のそのまま食べれるカニを丸ごと微生物で分解して出来たキチン・キトサンオリゴ糖と微生物のハイブリッド資材です。
化学薬品を一切使用せず微生物分解により生成された酵素やポリフェノールと微生物の働きとの相乗効果で農薬ではありませんが、植物にさまざまな効果を与えます。
また、一切の化学薬品を使っていないため有機JAS適合資材として適合認定済です。
農薬ではないのでこの病気に効くなどの効果を表示する事は出来ませんが、代わりにnotoで事例を発信しています。
【特 徴】1つで何役もこなすマルチアイテム
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放線菌を増やす効果が高い・・・病原菌(糸状菌)を抑えることに繋がる。
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病原菌(糸状菌)に影響を与える・・・農薬が効きやすくなる。
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根張りが良くなる・・・植物が元気になる事で結果的に病気になりにくくなる。
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農薬に混ぜても使える。
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いくら使っても病原菌に耐性がつかない。
植物の成長には、様々な要因が作用しますが、肥料やミネラルバランス、土壌中の微生物バランスなど多岐にわたります。
植物も人と同じで健康であれば病気に負け難くくなります。
MIROKU powerだけで全て解決できるものではありませんが、植物を健康で元気にするためのサポートをします。
【使用上の注意事項】
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甲殻アレルギーのある方は、皮膚に付着した際に速やかに水道水でよく洗い流して下さい。
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肥料成分は、ほとんど入っていませんので別途肥料を与えて下さい。
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多肉植物の場合、水にMIROKU powerを入れていても与え過ぎは吸収する水分が多くなり葉が蒸れてしまいますので土の状態に合わせてご使用下さい。
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多肉植物への原液のご使用は、発根してからはお控え下さい。
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ph8以上、ph6以下の資材と混ぜた場合、沈殿物が出来るためノズルが詰まる原因になります。
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農薬や資材と混合してお使いになる時は、少量で試し沈殿物が出来ないことを確認してからお使い下さい。
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直射日光を避け、小児の手の届かない涼しい場所にキャップをきちんと締めて保管して下さい。直射日光に当てたままにするとコケが生えてくる場合があります。
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容器の中が熱くなると好熱菌が活性化して少し臭いが出ることがありますが、品質には問題ありませんのでそのままお使い下さい。
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使用期限はありませんが、開封後はなるべく早くお使い下さい。
MIROKU powerは土壌に有益な放線菌を増やすします
放線菌は、病原菌である糸状菌を抑制する働きがあります。(白い部分が放線菌です)
土壌には多種多様な微生物が存在し、その数は1グラムの土壌に約100~1000万にもなるといわれています。そして、土壌微生物は、自ら相手の微生物の生育を阻害する物質を生産し、スペースを取りあったり、エサを奪い合ったりしながら拮抗します。
一方、お互いに共存するものもあり、増減を繰り返すことで種類と個体数のバランスを保っています。これを土壌微生物の多様性といいます。多様性が失われ、バランスが崩れた土壌は、植物の病害や生育不良を招くため、多様性を保つことは、良好な生育環境をつくる上で大切なことです。
放線菌は、キチンを分解する酵素を持ち、さらにストレプトマイシンなどの抗生物質を生産し糸状菌(フザリウム)の活性を一層抑制します。
また、フザリウムなどの糸状菌の細胞壁はキチンで出来ているため、キチン分解菌(放線菌など)の増殖によりフザリウムが溶解され土壌環境が改善されます。
土壌にカニ殻(又はカニのペレット)とMIROKUpowerを使用する事で放線菌が短期間で増殖するため、より一層の効果が期待出来ます。
MIROKUpowerの根張り比較
MIROKUpowerを使用した方が総じて発根や根張りが良い結果でした。
――― イチゴの水耕栽培で根張り比較 ―――
水耕栽培開始後2か月目
左:液肥1500倍 右:MIROKUpower500倍
――― トマトの水耕栽培での根張り変化 ―――
3日目
5日目
10日目
――― つや姫での根張りの比較 ―――
MIROKUpowerを施用した方が、産毛のような根毛が多いようです。
MIROKUpower 無施用
MIROKUpower 施用(10L/1反)
――― シャインマスカットで根張り比較 ―――
試験開始後25日目
水道水
MIROKUpower 100倍希釈液
MIROKUpowerはハダニの卵に影響を与えます
ハダニ類の一種であるナミハダニ(下の写真)は、25℃なら約10日で卵から成虫へと発育し、雌は生涯で約170個を産卵します。つまり、2週間後には約70倍に増殖し、30℃では増殖スピードはさらに上がり、1週間で約20倍、2週間で約400倍に増殖します。この発育の速さや増殖率の高さにより防除回数が多くなり、薬剤抵抗性が発達しやすく、イチゴ栽培においては最も注意すべき害虫と言われています。
例えば農薬を使用して成虫1,000匹の内の95%に効果があったとしても防除出来なかった50匹が、25℃で2週間後には3,500匹、30℃では20,000匹になります。
実際は、農薬や天敵などの対策は取りますので、ここまで増える事はないと思いますが成虫と卵を同時に駆除しないとなかなか減らす事が難しい事がわかります。
殺ダニ剤を散布して1週間後のハダニとハダニの卵
殺ダニ剤とMIROKUpower250倍を散布してから8日後のハダニの卵
下の写真はMIROKUpower250倍希釈液を殺ダニ剤(天然成分で気門を塞ぎ窒息させる効果があるもの)と混合して散布しました。
比較してみると8日後でもほとんどの卵が孵化せずに残っていました。
(無数にある赤丸印が卵です。)
右:散布8日後
左:散布3日後
この試験は、昆虫や卵など細胞はキチン質で出来ており、カニを微生物分解して出来たMIROKUpowerにはキチン質を分解する酵素や成分が含まれているだろうと仮定し、それを確認するために行ったものです。
農薬ではないので農薬のようにハダニの卵の孵化を阻害する効果があるとは言えません。
MIROKUpowerは、植物を元気にしたり土壌の微生物バランスを整える為の補助資材になります。
MIROKUpowerはうどん粉病に影響を与えます
うどんこ病は14属199種あると言われていています。
通常、分生子(米粒みたいなの)が風によって周辺へ飛散し、葉などに付着した菌糸体が細胞内へ侵入していきます。
写真は、水とMIROKUpowerの原液を散布して比較したものです。
MIROKUpowerを葉面散布した方は、うどん粉病の分生子や菌糸体に変化が見られました。
――― カボチャのうどん粉病 ―――
水を葉面散布した18時間後の写真
MIROKUpower原液を葉面散布した
18時間後の写真
――― キュウリのうどん粉病 ―――
水を葉面散布した18時間後の写真
MIROKUpower原液を葉面散布した
18時間後の写真
――― トマトのうどん粉病 ―――
水を葉面散布した18時間後の写真
MIROKUpower原液を葉面散布した
18時間後の写真
――― 牡丹のうどん粉病 ―――
何もしていないうどん粉病の写真
MIROKUpower10倍希釈液を葉面散布した
2週間後の写真
この試験は、うどんこ病などの糸状菌の細胞はキチン質で出来ており、カニを微生物分解して出来たMIROKUpowerにはキチン質を分解する酵素や成分が含まれているだろうと仮定し、それを確認するために行ったものです。
農薬ではないので農薬のようにうどんこ病に効果があるとは言えません。
MIROKUpowerは、植物を元気にしたり土壌の微生物バランスを整える為の補助資材になります。
MIROKUpowerが多肉植物から採取した糸状菌に与える影響
多肉植物から採取した糸状菌を培養してMIROKUpowerが糸状菌に対してどのような影響を与えるのか調べてみました。。
写真は、単離した菌を生理食塩水で懸濁後、生理食塩水のみをコントロールとし、MIROKUpowerの100倍希釈液を添加したものと1週間ごとにPD寒天培地にて培養し菌類の有無を確認しました。
――― 病気になったカンテから採取した糸状菌 ―――
MIROKUpowerを投与した方は糸状菌が赤い色素を出していました。赤い色素については分析して調べようがないので不明なままですが、ネットで調べてみると糸状菌と他の菌が共存している時に赤色色素を出す場合があるようです。ただ、この色素の成分は研究段階のものが多く特定は難しようです。
周りの黄色っぽい菌のコロニーはMIROKUpowerに入っている微生物(好熱菌)です。
(上の写真は、1週目と2週目に試験管から採取したものそれぞれシャーレで培養したものです。写真の左の状態が写真の右の状態に変化したものではありません。)
コントロールの菌数は2週間で約1/2になり、MIROKUpowerを投与した方は1/37に減っていました。
ただ、静菌効果としてはもっと菌数が減らないと静菌効果としては認められないとの結論です。
コントロール培養の糸状菌の拡大写真
MIROKUpowerを投与した糸状菌の拡大写真
拡大してみるとMIROKUpowerを投与した方は、菌糸の中に赤いものがあるのがわかります。七福神では、初期段階であれば黒く腐った部分を取り除きMIROKUpowerの100倍を患部にスプレーで吹き付けていると一時的に病気の進行が止まり、その後子株も出てくることもあるようです。
今回の試験は、うどん粉病の時とは違い生理食塩水で糸状菌とMIROKUpowerを混ぜた場合です。
そのため、実際の植物の中や土の中での状況とは違う可能性もありますが、野菜や果樹などでは病気になりにくかったり、野菜の種類によっては発病してからでも元気になったりしますので、糸状菌に対し何かしら影響を与えているのは間違いないことが確認できました。
この試験は、糸状菌の細胞はキチン質で出来ており、カニを微生物分解して出来たMIROKUpowerにはキチン質を分解する酵素や成分が含まれているだろうと仮定し、それを確認するために行ったものです。
農薬ではないので農薬のようにこの病気に効果があるとは言えません。
MIROKUpowerは、植物を元気にしたり土壌の微生物バランスを整える為の補助資材になります。